考えたこと

経済状況と人生の幸福度を総合すると、日本とフランス結局どっちがましなのか?

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こんにちは!マーモットです。

 

今回は、日本とフランスの経済状況とを比較しながら、その関係について

 

フランスは世界の主要国の一つですが、日本のGDPランキングが3位なのに対してフランスは7位です。

 

日本ではバブル崩壊から就職氷河期を経て何十年もの間、景気がいいなと思う状況はありませんが、GDP3位というところだけを見ると他のどの国に行っても日本ほど経済状況がいい国はほぼないということになります。

 

なので、フランスでも経済状況の悪さを感じることがよくあります。

資格やいい学歴を持っていても仕事がなかったり、一時的で不安定な職にしかつけないことも普通で、失業中の人も周りにたくさんいます。

 

しかし、フランスでは仕事に恵まれない状況でも、一般的に皆普通に楽しく生活をしているように見えます。

そこで今回は、実際は日本とフランスの経済状況(仕事市場)はどんなものなのか、どうして悪い経済状況にも関わらずフランスの人々は生活(人生)を楽しんでいるように見えるのかを考察し、日本とフランス、結局どちらが生きるのにましなのか(単純に割り切りすぎですが)、について思ったことを書いていきたいと思います。

日本では、仕事は結婚(孤立しないための)の条件

様々な国の新聞記事をフランス語に翻訳して紹介している新聞「Courrier international」に、日本の少子高齢化についての朝日新聞の記事が載せられていました。その中の一部を紹介します。

 

・日本の非正規雇用率 37,5%

・年収300万円以下の男性はほとんど結婚するチャンスがもてない。というのも、70%の女性は第1子の出産を機に仕事をやめるため、男性の給料が家計の唯一の収入源となるから。

・2015年には、4分の1の男性が生涯独身(女性約14%)

・婚外子の割合はフランスが56,7%に対して日本は2,3%(日本は婚姻関係にある男女の間の子供にしか親子関係を認めない唯一の国)

 

女性が子供を育てるために仕事を辞める(もしくは辞めざるを得ない)状況のため、結婚する男性にある程度の収入を求めます。そのため結婚のハードルが高いうえに、非正規雇用率が3分の1以上という経済状況から生涯独身の人が多くなっており、なおかつ結婚しないと法的に親子関係が認められないので子供を産みにくくなっている。

という説明になっています。

フランスの仕事状況

フランスの失業率

図1 INSEE(フランス国立統計経済研究所)による2016年の性別と年齢別の失業率

 

資料を下に筆者が作成

 

表によると、フランスの失業率は、15~24歳で24,6%、25~49歳で9,3%、50歳以上で6,9%、全年齢で10,1%です。

 

若者の約25%、つまり4人に1人が失業中というのは結構深刻な事態です。さらに全体でも10%以上というのは主要国の中でも圧倒的に高い失業率です。

 

フランスの非正規雇用率

図2 INSEE(フランス国立統計経済研究所)による、2016年の契約種別の人口の統計

 

資料をもとに筆者が作成

 

統計によると、 フランスの非正規雇用は、 期限付き雇用10,5%、 研修1,6%、臨時雇い 2,7%となっています。合わせると非正規雇用率は14,8%です。

 

あれ?と思った方

 

はい、そうです。フランスの非正規雇用率は日本の37,5%に比べて非常に低いのです!

日本の失業率のからくり

ちなみに日本の失業率は2018年7月時点で2,5%、例年3%前後と世界的に見ても非常に低い失業率となっています。

 

しかしその背景には、日本に多い専業主婦は仕事を求めていないので失業者にカウントされないことや、失業ではないが悪待遇の非正規雇用で働く人が多いという問題があり、そのために非正規雇用率が年々高くなっているという現実があります。

 

なので、GDPランキングトップ3に入る日本も、経済状況、特に労働市場がフランスに比べて良いとは言えない状況なのです。

総合すると日本よりフランスの方がまし

女性も男性と同じ様に働くことで知られているフランスでも、仕事での男女平等が十分に確保されているわけではありませんが、出産しても仕事を辞めざるを得ない状況にはならないので、結婚相手に収入の条件を付ける必要がありません。

また、婚姻の有無に関係なく子供は法的に子供になるので、そもそも結婚ということにはそんなにこだわらず、好きな人と一緒にいるということがフランスの人達にとって大切なことになります。

 

そのため、失業者もいい職業に就けていない人でも社会的に負い目を感じずに恋人を作り、結婚ということにプレッシャーを抱えたり焦ったりする必要がなく、相応に楽しむことができます。つまり、安定した仕事がない人でも社会に統合されているということになります。

 

一方、日本では安定した職業についていないと結婚できずに孤立し、社会から貧困が隠され、家族がいて仕事や学校があり普通の生活を送れている人達からは見えづらくなります。

つまり、いい仕事がない人は社会に統合されにくくなっています

また、結婚という形が非常に重要な意味を持つので、ある程度の年齢になると、結婚しないと!いい人いないかな?この人は結婚するには...と悩み焦り恋愛を楽しむことができず、その時その時の人生が楽しめない、ということになってしまっているのです。

 

 

フランスと日本が同じようなレベルの経済状況、労働市場の悪さなのに、フランスでは孤独にならずに相応に人生が楽しめ、日本では生涯孤独になり悲しい人生を送らなければならなくなる可能性があることを考えると、私はフランスの方がましだと思います。

 

ちなみにこんな本も出ています。

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