フランス子育て

【D-MER】とは?不安と寂しさを感じる、憂鬱な授乳の時間

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こんにちは!マーモットです。

 

お母さんが赤ちゃんにおっぱいをあげる時間。

それはお母さんと赤ちゃん二人の幸せなコミュニケーションの時間、と言われます。

愛情ホルモンと言われる「オキシトシン」の働きで幸せな気分になる...らしいですが、

 

そんなものありませんでした!

幸せどころか、授乳の度に胸がツーンとなり、不安や深い寂しさに襲われ、それに伴って体がずしっと沈んでいくような感覚になるのです。

 

しかも、産後うつとかそういうものではないという感覚がはっきりありました。

寝る間もなく授乳することや、母乳の出が悪い、赤ちゃんが吐く、授乳の姿勢が上手くいかないなど、母乳育児に関しては様々なストレスや大変さがありますが、そんな授乳疲れでもないことをはっきり感じていました。

 

そこで、この症状に説明がないかとインターネットで調べてみたところ、ありました!

不快性射乳反射( Dysphoric milk ejection reflex 略して 「D-MER」)

その正体は、不快性射乳反射( Dysphoric milk ejection reflex 略して「D-MER」)です。

 

ドーパミンの急降下が原因で、授乳を始めて最初の数分間、母乳が分泌されるときにD-MERは起こります。

仕組みはまだはっきりと解明されていないらしいですが、今分かっていることを説明すると、

赤ちゃんが乳首を吸うと、母乳を生成するために、オキシトシンの他に「プロラクチン」というホルモンが分泌されます。そして、このプロラクチンの分泌を高めるためにドーパミンの分泌が抑えられます。

このプロセスが上手く行われず、ドーパミンの変動が上手く行かないとD-MERが起きます。

 

まれな症状らしいですが、これに苦しんでいるお母さんも少なくないようです。

医者や母乳専門の助産師さんに相談してみましたが、フランスではあまり知られていないのか、有効なアドバイスはもらえませんでした。

授乳の時だけ、されど毎回のストレス

授乳の時だけなので、我慢しようとすれば我慢できます。

しかし、最初は一日に8回にもなる授乳、その後も1日に何度も授乳をし、毎日そんなにも気持ちのアップダウンがあれば負担になってきます。

加えて、赤ちゃんのお世話で寝る暇も休憩する暇もなく、赤ちゃんと自分だけで家にずっといる。そんな環境も重なって、精神バランスが崩れていくリスクだってあります。

 

私も、我慢しようとすればできましたが、長期的に見てできるだけ負担は減らした方がいいと思い、自分にとって楽なように授乳と向き合いました。

搾乳機を使った方がD-MERが軽くなったので、1日に数回は搾乳機を使ってみたり、搾乳機だと乳首への刺激が足りず母乳の分泌が減るので、粉ミルクにも頼りました。

さらに、徐々に粉ミルクの割合を増やしていき、母乳育児は6か月で終わりました。

 

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無理しないで!周りも母乳神話を無意識に押し付けないでほしい。

母乳のときに嫌な気分になること自体に罪悪感を抱いてしまうお母さんも多く、「母乳は幸せ!」「母乳は当たり前!」「粉ミルクなんてかわいそう!」という空気がまだまだ強い日本では、母乳をあげるのが辛いと言いにくく、一人で無理しすぎてしまっていることも多いと思います。

 

私は幸いフランスで育児をしていたおかげで、そんな罪悪感なしで、もっと頑張るべき!と無理しすぎることなしに母乳育児をすることができました。

私は6か月で母乳をやめましたが、周りには毎回「6か月も?よく頑張ったね!」と言われ、働いてないから普通のことだと言っても、「働いてなくても授乳は疲れるから私はそんなにできないよ。」と言わました。

 

もしこれが日本だったら、「6か月だけ?まだできるのに。赤ちゃんがかわいそう...」と言われる(批判される)ことが目に見えています。

実際に母にも言われました。しかも、嫌な気分で母乳をあげているときに横で、「赤ちゃんと二人幸せな時間だね」と何度も言われ、さらに不快になりました。

「母乳がいい!」、「母乳は幸せ!」神話がすごい日本で育児をしていたら大丈夫じゃなかったかもしれません。

 

科学的にも粉ミルクより母乳の方が良いと証明されています。

私の夫は、粉ミルクが当たり前の国フランスの人ですが、添加物がいっぱいの粉ミルクの成分表を見て恐ろしくなる、と言っています(彼は6か月母乳をあげれば十分と考えていますが)。

 

しかし、赤ちゃんだけでなくお母さんのことも考えないと、どんどん育児は苦しくなっていきます。

赤ちゃんと同じようにお母さんのことも考えられ、母乳神話が主張されない社会になれば、D-MERを持つお母さんの苦しさも緩和できるのではないでしょうか。

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