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フランス歌

【現代フレンチポップス】ジュリアン・ドレの『Nous』を歌詞・解釈と共に解説!仏語の勉強にも

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こんにちは!マーモットです。

フランスの歌は古き良きシャンソン以外にも面白いものがいっぱいあるよ!ということで、現代フランス音楽界の、良いと思ったものをどんどん紹介していきたいと考えています。

今回は、フランスの人気シンガーソングライター、ジュリアン・ドレ(Julien Doré)の2020年ヒット曲、『nous(私たち)』について紹介していきます。
歌詞に関連するフランス語の慣用表現も解説しているので、フランス語の勉強にもなりますよ!

ジュリアン・ドレは自然をこよなく愛するシンガーソングライター。地球、環境問題、自然を歌うことが多いです。

(Netflixで話題になったドラマ『エージェント物語(仏題: dix pour cent)』にもゲスト俳優としてジュリアン・ドレ役で出演していることでも知られています。)

この記事のポイント

  • 見どころ
  • 歌詞日本語翻訳
  • 解釈

まずは、こちらが『nous』のクリップ

見どころ: 独特で壮大な世界観のMV

MVを見てみると、宇宙飛行士の服を着て、宇宙船を背景に広大な海を眺めているジュリアン・ドレから始まります。初っ端から壮大な世界観に驚きます。

海岸で恐竜とキャッチボール、バトミントン、日光浴をし、一緒に家に帰り、家ではジュリアン・ドレがホットケーキを作って恐竜に食べさせたり、一緒に寝たり、と恐竜とジュリアン・ドレがとても仲良くしている光景が映し出されます。

途中からはサバンナのようなところでゾウやキリンなどの野生動物も出てきて、踊りながら行進するジュリアン・ドレの後ろに続きます。

『Nous』の歌詞

Nous    私たち            
On ira voir la mer 海を見に行き
Voir si les gens sont fiers 人々が誇りに思っているか見に
Imaginer monter l'eau  水が上昇するのを想像して
Bien qu'on n'ait rien su faire 何もできなかったのに
 
On n'a plus rien à perdre もう失うものは何もない
Un peu de ventre et d'égo 欲望とエゴは少しにしてeauégo dos 
Et quelques langues à défaire そして押し殺さず声に出し
Pour les revoir se plaire   お互いに仲良くなるのを確認し
 
Nous, nous, nous  私たち、私たち、私たち
Nous on s'en fout de vous 私はあなたたちのことどうでもいい
Vous pouvez prendre tout なんでもしてください
Tant qu'on est tendre nous 私たちが穏やかなうちに
 
Nous, nous, nous  私たち、私たち、私たち
Nous on s'en fout de vous  私はあなたたちのことどうでもいい
Vous pouvez prendre tout  なんでもしてください
Tant qu'on est tendre nous  私たちが穏やかなうちに
 
Nous  私たち
On ira voir la mer  海を見に行き
Voir si la lune éclaire  月が明るいか見に
De quelques têtes hors de l'eau 水の上で
Un monde où tout se perd 何もなくなる世界
 
Demain c'est juste hier 明日は昨日と同じ
Un peu laissé sur le dos 倒れて弱り
Un peu blessé par les pierres 石にも傷つき
Qu'on n'a pas voulu perdre 失いたくなかったのに
 
Nous, nous, nous 私たち、私たち、私たち
Nous on s'en fout de vous 私はあなたたちのことどうでもいい
Vous pouvez prendre tout  なんでもしてください
Tant qu'on est tendre nous 私たちが穏やかなうちに
 
Nous, nous, nous 私たち、私たち、私たち
Nous on s'en fout de vous 私はあなたたちのことどうでもいい
Vous pouvez prendre tout なんでもしてください
Tant qu'on est tendre nous 私たちが穏やかなうちに
 
Nous, nous, nous 私たち、私たち、私たち
(Nous) (私たち)
Nous, nous, nous 私たち、私たち、私たち
(Nous) (私たち)

また韻が踏まれているところがすごく分かりやすい歌なので、同じ母音の箇所は同じ色にしました。

1.「la mer」 「fiers」「faire」「perdre」「défaire」「plaire」「éclaire」「perd」「hier」「pierres」の赤の箇所は全て同じ発音。
「perdre」も"er"を強調して韻を踏んでいます。

2. 「eau」「égo」「dos」のオレンジの箇所は全て同じ発音。

3. 「nous」「tout」「vous」の青の箇所は全て同じ発音。

また日本語訳にも同じ様に韻を踏ませました。

『nous』の歌詞の解釈

「On ira voir la mer(海を見に行き)」「Imaginer monter l'eau(水が上昇するのを想像して)」や、「Voir si la lune éclaire(月が明るいか見に)」、のように歌詞にも自然が出てきているのが分かります。

では、この歌詞をもうちょっと深く解釈をしてみます。(私個人の解釈なので、ジュリアン・ドレが本当に意図しているものは分かりません。興味のある方は、一度何を言っているのか想像してみても面白いですね。)

部分ごとに分けて解説していきます。

Nous    私たち            
On ira voir la mer 海を見に行き
Voir si les gens sont fiers 人々が誇りに思っているか見に
Imaginer monter l'eau  水の流れに逆らい登るのを想像して
Bien qu'on n'ait rien su faire 何もできなかったのに

On n'a plus rien à perdre もう失うものは何もない
Un peu de ventre et d'égo 欲望とエゴは少しにして 
Et quelques langues à défaire そして押し殺さず声に出し
Pour les revoir se plaire   お互いに仲良くなるのを確認し

Nous (私たち)=動物たちの視点
「Imaginer monter l'eau 水の流れに逆らい登るのを想像して」→現代の残酷な資本主義・大量消費社会の流れに逆らおうとしたけど、「Bien qu'on n'ait rien su faire 何もできなかったのに」→結局うまくできなかった
「On n'a plus rien à perdre」→だからもう失うものは何もない。

les gens(人間)へのメッセージ
「un peu de ventre et d'égo 欲望とエゴは少しにして
ここでの"ventre"は、本来の"お腹"という意味から"食欲"→"欲望"と解釈しています。
人間の欲望やエゴが非人間的な資本主義・大量消費社会を促進させるから。

「Et quelques langues à défaire そして押し殺さず声に出し」
フランス語表現《Délier la langue(口を開かせる)》から。→おかしいと思っていたことを、もう押し殺さずに声に出していこう!

Pour les revoir se plaire お互いに仲良くなるために」ここの"les"はles gens(人間)→そうしたら人間同士が仲良くなるよ

 

Nous, nous, nous  私たち、私たち、私たち
Nous on s'en fout de vous 私はあなたたちのことどうでもいい
Vous pouvez prendre tout なんでもしてください
Tant qu'on est tendre nous 私たちが穏やかなうちに

「nous」動物たち「vous」人間へのメッセージ

「Nous on s'en fout de vous 私はあなたたちのことどうでもいい」→動物は人間のことどうでもいいので好きにしてください
「Vous pouvez prendre tout なんでもしてください」→人間は欲しいもの全て手に入れて好きなようにしてください
「Tant qu'on est tendre nous 私たちが穏やかなうちに」→動物が優しく穏やかなうちは

 

Nous  私たち
On ira voir la mer  海を見に行き
Voir si la lune éclaire  月が明るいか見に
De quelques têtes hors de l'eau 水の上で
Un monde où tout se perd 何もなくなる世界

「De quelques têtes hors de l'eau 水の上で」は、
フランス語表現《garder la tête hors de l'eau(安全な場所に身をおいておく)》(←洪水で溺れないように頭を水の上に出しておくイメージ)ともかけられています。
「Un monde où tout se perd 何もなくなる世界」から「De quelques têtes hors de l'eau 水の上で」→安全な場所に身を置いて、水上で月が光っているか見よう。

 

Demain c'est juste hier 明日は昨日と同じ
Un peu laissé sur le dos 倒れて弱り
Un peu blessé par les pierres 石にも傷つき
Qu'on n'a pas voulu perdre 失いたくなかったのに

動物たちの視点

「Demain c'est juste hier 明日は昨日と同じ」→未来はない
「Un peu laissé sur le dos 倒れたままで放っておかれ
「Un peu blessé par les pierres 石にも傷つき」→石の上に倒れてなおさら傷つき(ただ弱るのではなく苦しい)
「Qu'on n'a pas voulu perdre 失いたくなかったのに

 

まとめると、人間の欲望とエゴを減らし、欲望を減らし、もっと人間のことも地球のことも大事にしよう。でも動物たちはもう傷つきすぎて未来もないからあきらめている、というようなメッセージがあるのだと思います。

 

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